リーン・キャンバスとは、 Running Leanの著者 Ash Mauryaが考案したスタートアップビジネスモデルのビジュアル化するためツール。
ビジネスモデル・キャンバスの派生版で、顧客視点を強化したフレームワーク。
初期に最も重要で、最も難しい部分をしっかり固めます。
顧客インタビューや課題ヒアリングなどを
通じて、①/②/③を高速に検証。
仮説→検証→仮説→検証を繰り返して決めていく。
1. 課題
事業の土台は課題解決です。解決すべき課題について書きましょう。その課題の代替手段も考察すると、課題をより捉えやすくなります。課題を上手く捉えられないという方には、「ジョブ理論」がおすすめです。『人は、特定の状況でジョブ(課題)を解消するために、サービスを雇う』というジョブ理論の捉え方は、本質的な課題を探求するために有用です。
2. 顧客
その課題を抱えている企業や人について考察します。ざっくりとしたセグメントだけではなく、最初にお客さんになってくれそうな人(アーリーアダプター)を、身近な人物などを参考にしながら、具体的想像できる人物像として描くことが大切です。
3.価値
課題解決に対して提供できる価値を記載します。『最大のポイントは何か?』『顧客がお金を払いたい価値なのか?』を考えます。
4. 解決
価値提供のソリューションを記載します。商品の機能や特徴についてのアイディアをまとめます。課題の検証フェーズでは、課題そのものが正しいか検証できていないため、詳細にまでこだわる必要はありません。
5. 販路
顧客にリーチするチャネルを記載します。スタートアップ時は、最初の100人(アーリーアダプター)にリーチする安価なチャネルについて考えましょう。
6. 収益
売上形態と、大まかな市場規模を類推し、収益構造を検討します。顧客数と課題解決に費やしている現状コストから、算出することが可能です。どの規模の市場を狙うのかを明らかにします。
7. 指標
ビジネスを評価するための主要指標を記載します。活動評価の基準を設定する意味合いもありますが、『ビジネス成功のためのKPIは何か?』も探求していく項目です。目標を定めるためにも、現時点での指標を数値で設定することがポイントです。
8. コスト
ビジネス活動のために必要なコストを記載します。特に、初期費用の大きな投資が必要となるビジネスアイデアの場合は、重要な要素になります。
9.優位性
競合に対する優位性(強みや差別化ポイント)を記載します。競合を知り、自社のポジショニングを明確にしましょう。例えば、既存のチャネルやネットワーク、内部情報や顧客基盤などが優位性に成り得ます。これは事業を拡大していく段階で重要な視点なので、アイデアを着想した段階で埋められなくても構いません。
リーンキャンパス の書き方
1.課題:ターゲットセグメントに対して、解決するべ き上位1〜3位の課題を記述する
2.顧客セグメント:ユーザーを特定します。どういったアーリーアダプターがいるかを明確にする
3.価値提案:提供するプロダクト・サービスで、どういった価値を提供するかを書く
*初期はこの3つが最も重要である。
4. ソリューション:課題が存在するかどうか検証をしていないので、ソリューションは現時点で想定できる簡素なものを書く
5. チャネル:初期のスタートアップにおけるチャネルとは、それほど選択肢はない。自分が直接話ができるユーザーをどうやって集めることができるかが重要
6. 収益モデル:最初はあまり意識する必要はありません、プロダクトは無料で提供するのではなく、値段をつけて販売するようにする
*プロダクトリリース後は変更されるので、簡潔に書く
リーン・キャンバスを書くのには順番があります
①を説明します
サービスがターゲットとしている顧客が抱えているであろう問題や課題を記載します。
ここで記載する問題や課題は3つまでです。
②の説明
サービスがターゲットとしている顧客の姿をイメージして記載します。
この際、「男性」「高齢者」「主婦」などのざっくりとしたイメージではなく、「●●歳代男性で●●を必要としている人」など、より具体的なイメージをしてください。
これにより、提供するサービスのあるべき姿がより明確になります。
③の説明
サービスについて、どのようなオリジナリティがあり、どのような価値を顧客に提案できるかを記載します。
ここでは、できるだけシンプルに分かりやすく書けることがポイントとなります。
④の説明
顧客ターゲットや顧客が抱えている問題・課題に対して、具体的にどのような手法で解決へとアプローチできるのかを記載します。
⑤の説明
⑥の説明
⑦の説明
⑧の説明
⑨の説明
リーンキャンバスまとめ
リーンキャンバスを使ってジャストアイデアを9種類の要素に分けて分析することが出来ます。
リーンキャンバスには検証が必要です。検証で成功確率を上げます。
検証しなくても趣味/勉強レベルであれば完全に無意味なサービスを作ることを防ぐ事ぐらいには役立ちます。
皆さんのアイデアをリーン・キャンバスに落とし込み、検討・検証すべきポイントの整理としてご活用ください。